自分の趣味でブログ発信を行なっている人は多くいますが、近年では特にライティングを仕事にしている人も増えてきています。
仕事を依頼されてライティングを行う人の中には、自分のライティング力に疑問や不安を感じている人も多くいるものです。
どうすることでライティング力をアップさせることができるのか？と悩んでいる方に、ライティング力を上げられる考え方をご紹介します。
もくじ
ライティング力とは何か
そもそも、ライティング力とは何か？と思うかもしれません。
言葉だけのイメージだと、ちょっと気の利いた言葉を使ってみるとか、難しい言葉を多用するなど「難しそう…」と思ってしまいますが、実際はそうではありません。
ライティング力を簡単にいうと「伝えたいことを伝えられる文章を書く力」のことです。
とても単純に読んでいる人がわかる文章が書ければOKだといえます。
この点を理解していない人が多く、とにかく難しい言葉を多用してみるとか、斜に構えた文章を書くことが良しと思いがちです。
かっこいい文章を書くことがライティング力と考えて、努力を積み重ねていっても相手に伝わりにくい長いだけの文章を書くことが常になるので、ライティング力が高まっているとは言えません。
本当の意味でのライティング力は、小中学生でもわかるような文章でも「言いたいことは伝わる」ように書くことが大事です。
わかりやすいこと、誰が読んでも理解できる文章を書けるように努力していきましょう。
ライティング力が上がると得られるメリット
いざ、ライティング力を上げようと思ってもメリットを感じることができなければ意味がありません。
得られるメリットはいろいろありますが、ライティング業をしていなくても一般企業でも役に立つことで言えば、プレゼン資料を作る時により説得力が増します。
企業に属していると、自分の意見を聞いてもらうためにはしっかりとした主張をしなくてはいけないものです。
ライティング力がないと、自分が何を伝えたいのかという焦点がぼんやりとしてしまうので、結局相手にも伝えることができません。
何が言いたかったのかよくわからないプレゼン資料では、人は惹かれることはないので、採用されないのはわかると思います。
ライティング力があれば、しっかりと順序立てて物事を説明できて、最終的に自分が言いたかったことにつなげられるのです。
言いたいことは同じでもライティング力があると、より説得力と相手に聞いてもらえる文章を書くことができます。
また、会議資料や社内メールなど、仕事をしているといろんなタイミングで文章を書く機会が多いですが、そのたびにしっかりと伝えなくてはいけないことを書き記すことが可能なので、社内での評価が高まるかもしれません。
仕事で「文章を書いてもらうならこの人だよね」と言われるくらいまでになるので、ライティング力はあればあるだけメリットになります。
もちろん、ライティング業を行う場合にもクライアントとのコミュニケーションが円滑になりますし、信頼を高めることが可能です。
ライティング業はメールでのやりとりが基本になるので、きちんとした文章を書かなければいけないのは当然ですが、記事作成自体もしっかりとした構成力がつき、相手に伝わりやすい文章が書けるので、また依頼したいと思ってもらえます。
どのような業務でも、文章を書く場合はライティング力の有無によってだいぶ人からの印象が変わってくるので、身につけると非常にメリットが多いです。
ライティングを上げるためにできる5つの考え方
ライティング能力を上げよう、と思ったとしても実際どんな取り組みをすればいいのか？と疑問に感じるかもしれません。
考え方によって、ライティングがスムーズに行えるかどうかも決まってくるので、参考にしてみてください。
1.誰に何を伝えたいのか
ライティング力がある人の基本的な考え方として「誰に何を伝えたいのか」を明確にすることは非常に重要なポイントになります。
この点をとらえられていなければ、良質な記事作成をすることは難しいですし、仕事で文章を書くときも「何が言いたいのかわからない」と周囲が困ってしまうのです。
自分としては、こういうことを言いたいと思っていても、あまり文章がまとまらないの場合は、まず伝えたい相手を定めます。
その後、自分が伝えたいことの結論から書いてみましょう。
最初に結論を書いておくと、自分が何を言いたいのかが明確になり、その後の文章も迷子になりません。
先に前段階の説明をして、そこから最終的に言いたいことへつなげていく、という手法も可能ですが慣れていないうちや、ライティング力が乏しいうちは練習としてまずは結論から伝えて、逆算するように文章を書いてください。
自然とまずは伝えたい相手のことを考える、そこから相手に伝わるように文章を書くことで、まとまりのある内容になりますし、スッと相手の心に入り込んでいくようなライティングが可能になります。
2.優先順位を考える
物事には全て優先順位があり、それぞれをきちんと考えていないと本当にやるべきことが疎かになってしまって大変です。
ライティングでも同じことが言えて、文章の優先順位を決めておかなくてはぐだぐだな文章が出来上がってしまったり、文章の内容が右往左往して全く相手に伝わらない混乱した文章を書いてしまうことにつながります。
絶対に伝えたいことと補足的に伝えたいことを決めておくだけでも、十分に文章のまとまりは良くなりますし、わかりやすいです。
ライティング力が高まると、文章が読みやすいだけではなくてわかりやすくなるので、優先順位を検討してからライティングを行うクセをつけてください。
こうした優先順位を考えられるようになると、見出し構成もずいぶんと楽になります。
3.流し読みでも内容が把握できる
ライティングした際、必ず自分の文章を見直してみてください。
その時に、真剣に読んでいなくても相手に内容が伝わるかどうかを確認しましょう。
しっかり読み込めば当然何を言いたいのかわかってもらえますが、本当にわかりやすい文章っていうのは、流し読みだったとしても内容を理解してもらえます。
どうするの？という方法ですが、ポイントは漢字を多用しないこと、噛み合わない主語と述語を使わないことです。
何かを伝えたい時に、遠回りになるような言い方をしても読んだ時に「どういうこと？」と思ってしまいます。
読みやすさは流し読みしてもなんとなく内容が入ってくるので、自分の文章を読み直してクセがないか確認してみましょう。
4.似通った文章を書かない
似通った文章はついつい書いてしまいがちです。
同じような文末を繰り返したり、さっき言ったことを違う言い方でもう一度繰り返すことがやってしまいやすい方法です。
シンプルに話を進めていけば良いのですが、文字数の兼ね合いだったりなんとなく上手いことを言いたくなって、難しい言い回しをした時になんとなく「あれ？さっきと同じなのでは？」と感じるような内容になりがちだと言えます。
ライティングを始めた頃によくあることなので、最初のうちはまず自分がどんなことを伝えたいのか、誰に伝えたいのか、という趣旨をブレさせないことと同じような文章をいつも書いていないか？を意識してみてください。
それだけでも十分に文章の印象は変わりますし、ただ長々と書いているような文章にはなりません。
似通った文章の組み合わせだと、どうしても読みたいなという気持ちが消えていってしまうので、書いた後には読み直して自分の文章がおかしくないのかを確認してください。
5.一般論から持論もおりまぜる
ライティングをする時、インターネットで検索をして情報を集めてから書く人がほとんどです。
自分の得意分野じゃなければ、こうした下調べをしないとライティングをすることは難しいものなので、調べるのは当然ですが全ての情報がインターネットのものだと結果的に「これってどこかで見たことがある」と思われてしまいます。
良い記事、というのは「こういう記事を読みたい」と思っている人の気持ちを満たすことなので、インターネットで簡単に見ることができる情報を単純に書かれていても、あまり意味はありません。
インターネットの情報も入れながら、自分の知っている情報や意見なども織り交ぜて記事を書いていくと、より読み手のことを理解した記事の作成ができます。
単にみんなが知っている情報を書いていても、似通った情報がたくさん出てくるので、読んでもらえない記事を書くだけになってしまうのです。
そうならないためにも、自分の意見や言葉でしっかりとライティングすることが大事ですし、ライティング力を向上させるためにも必要だといえます。
誰かの役に立つ文章は自分らしさが重要
ライティング力を上げる考え方をご紹介しました。
ライティングをする、というのはイメージしているよりもとても大変なことですし、情報を単に並べたとしても誰かの役には立ちません。
調べた情報を参考にしながら、自分の言葉に変化させていき、読んでいる人のことを考えてライティングをしていくことがライティング力を上げる考え方だといえます。
